今回は私が実際に中国で離乳食を進めてみて得た情報をご共有したいと思います。
日中の離乳食 進め方の違い
日本と中国の離乳食の進め方は少し異なっています。
どの点が異なっているのか、私が気づいた視点でお話ししていきます。
・開始時期
諸説ありますが、日本では生後5か月を過ぎた赤ちゃんは少しづつ離乳食を開始していると思いますが、
中国では生後6か月から開始するという考え方が最も一般的です。
・離乳食初期の食材
日本では10倍粥からスタートするママさんが多いですが、
中国では米粉(日本語ではライスシリアル)と呼ばれる粉をお湯などで溶かすタイプのものからスタートするママさんが多いです。
・肉や魚の進め方
日本ではお肉の離乳食は脂質の少ない鶏ささみから離乳食に慣れた生後7か月前後から少しずつ始めることが推奨されていますが、
中国では離乳食を始めたその月からお肉を食べさせ始め、鉄分を補給するという意味で豚肉か牛肉から始めるママさんが多いように感じます。
私は子どもを生後7か月健診に連れて行った際に小児科医からまだ豚肉や牛肉を与え始めていないことを指摘され、
健康のためにも食べさせたほうがいいと指導を受けたこともあります。
お魚は日本ではしらすや鯛から始めることが推奨されていますが、
中国では鮭やたらから始めるママさんが多いです。
中国ではしらすや鯛が手に入りにくいこともあり、私も中国式でお魚の離乳食を進めました。
中国での離乳食期に便利な食材&道具(実際に購入してよかったもの)
ライスシリアル Gerber(嘉宝)
こちらはアメリカのメーカーのライスシリアルですが、中国版があり、アメリカでもこちらが人気があるとのことで一つ購入しました。
他のメーカーを試したことがないので比較できませんが、
前述した通り、お湯に溶いてすぐ食べられるので、お粥を作るのが面倒なときに時短で離乳食準備ができます。
ヨーグルト
こちらはパウチに入ったヨーグルトです。
無糖なので赤ちゃんにも安心してあげられますし、
大人が食べてもおいしいので、我が家では家族全員こちらを毎日食べています。
牛乳
水牛配方
中国では一般的に「纯牛奶」と呼ばれる牛乳を赤ちゃんに飲ませるようです。ただ「纯牛奶」でもメーカーの数が多すぎて迷ってしまいます。
私は無添加で自分で飲んでみても素朴な味わいだったこちらの牛乳を選びました。
スーパーでも手軽に買えたこともこちらを選んだ理由の一つです。
盒马のオーガニック牛乳
こちらは「纯牛奶」ではなく「巴氏杀菌乳」(低温殺菌牛乳)と呼ばれるものです。
1歳になってから購入しました。
牛乳に関しては正直どれがいいのかわかりきっていませんが、
大人が試しに飲んでみて大丈夫そうなら子どもにも一口飲ませて様子を見てみるのがいいかもしれません。
パン(豆蛋家)
こちらは無塩、かつ卵不使用の食パンです。
食パンだけでなくコッペパンのようなものもあります。
赤ちゃんに食べさせるために作られたパンで、お味も素朴、無駄なものが入っていません。
ただ食パン以外のパンには卵が使われていたと思いますので、卵アレルギーのお子さんには注意が必要です。
冷凍の魚(たら、鮭)
赤ちゃん用に骨や皮が処理されている冷凍のたらや鮭が売っています。
とても便利で完了食に移行している現在でもこちらを定期的に購入しています。
果物ペースト Little Freddie(小皮)
こちらはイギリスのメーカーが作っている赤ちゃん用の果物ペーストで、その中国版が中国で販売されています。
パウチに入っているので使い勝手もよく、離乳食初期のごっくん期にとても便利でした。
こちらのメーカーのライスシリアルも中国では人気があります。
海苔
韓国のメーカーのものです。
無添加、無塩とのことなのでおにぎりやおやつに今でも食べさせています。
野菜、果物
離乳食初期からは様々な野菜や果物を食べさせ始めますが、私は近くのスーパーで購入した野菜や果物を食べさせていました。
特に果物は種類が多く、日本より安く手に入るため、とても便利に感じました。
ローカルのスーパーで買うことに抵抗のある方は
もしお近くにイオンがあれば少し高めですが有機野菜を買うこともできます。
Beabaの離乳食メーカー
こちらはフランスのブランドの離乳食メーカーです。
特に離乳食初期にとても便利で、
野菜を蒸したり、蒸した野菜をペーストにしたりがこれ一台でできます!
ミキサーとしても使えるので、果物のミックスジュースを作る際など、
離乳食初期だけでなく、完了食になった現在でも有効活用しています。
中国で買えるベビーフード
タオバオ(淘宝)で購入できる日本のベビーフード
タオバオのこのお店は主に日本のベビーフードや赤ちゃん用おやつなどを扱っています。
注文してから届くまで2,3日でお店の対応もいいので、何度もリピートしています。
値段はやはり日本の倍はしますが、他のお店と比較しても値段は許容範囲だと思っています。
中国ピジョン(贝亲)のレトルト粥
日本ではおなじみの「ピジョン」は中国で現地化された中国版ピジョンがあります。
こちらが出しているレトルトのお粥が日本でよく売られているベビーフードに近いと思います。
こちらは私は購入したことはなくご紹介のみになってしまいますが、値段も安く使い勝手も日本のベビーフードと変わらないように思えます。
中国メーカーのベビーフード
こちらは中国の赤ちゃんの食品を扱うメーカーのもので、お湯を注げばすぐに食べられるタイプのベビーフードです。
お粥と麺があり、月齢によって分けられているのも便利です。
ただ私は個人的にリピートはしませんでした。味がほとんどなく、レトルトっぽさがあるように思え、あくまでうちの子どもはあまり食べませんでした。
ですが便利は便利なので、試してみる価値はあると思います。
私が選択した中国での離乳食の進め方とは、どう乗り切った
私はほとんど日本の文献を参考にしながら離乳食期を進めていましたが、ところどころで中国の進め方のいいところだけを取り入れていました。
例えば離乳食初期のお粥作りが大変なときはライスシリアルに頼ったり、日本のように白身魚が手に入らないときは中国でよく使われるたらを使ったりなどです。
離乳食が進んでいき、固形物が食べられるようになってきたら自分のレパートリーが少なく感じてしまい、中国のSNS小红书を参考にして中国人ママさんがよく作る離乳食をまねしてみたりなどもしました。(赤ちゃん用ワンタンやマントウも食べさせてみました。)
中国人ママさんとお話しすると、中国の考え方と自分の離乳食の進め方に相違があることを指摘されることも多々あり、とても悩みました。
ですが、赤ちゃんの個性も十人十色なので、赤ちゃんの反応を確認しながら私は私の納得したやり方で進めようと思いながら何とか乗り切ることができました!